印泥の油分を抜く(油取り紙編)
印泥を奉書紙に包んで1ヶ月以上掛けて油を抜いていました。
昨日、印泥をseriaで購入した容器に移しました。
印泥は、陶器の器に入っていましたが、底が深い容器だったので大きな印材に印泥を付けようとすると容器と、印面が接触して印面を傷付けそうなので、seriaにちょうどいい大きさの容器があったので入れてみました。
油の具合を確かめる為に捺印してみました。
上の画像の左側が、今まで使ってきて油分が少なすぎる印泥です。油分がすくないので捺印した印影の線が、印面そのままで冴えてます。
それに反して新しい印泥は、まだ油分が多く捺印すると印泥が広がった細部が潰れ、全体的に丸みを帯びた鈍い線質になります。
なので、更に油を抜く必要があります。
今度は、油取り紙で地道に抜いていきます。
油取り紙は、小まめに交換していくので4、5袋かっておきます。
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まずは1枚目を貼って板を使って押し潰します。
押し潰すことで紙との接触面積を増やします。
最後に残りの3、4枚ほど上に置いて、重しを乗せてから容器を閉じます。重しは、容器が閉まる範囲で出来るだけ重たい方がいいです。
あとは、2、3日ごとに油取り紙を交換します。
≪重要なポイント≫
交換の際は、1枚目の油取り紙は捨てないことです。
1枚目を剥がして、印泥を練ったあとに再び1枚目を貼ります。そうする事で、印泥が減ることなく油分が取れていきます。
切れた刀意は、刻す技術も必要ですが、印泥の油分調整も絶対条件となります。新しい状態だと、捺印すると印影がボッテリとした印影になるので御注意。
また使用する際の室温も一定に保つことが必要です。
暑すぎると油分を抜いた印泥でも緩くなります。逆に寒すぎると硬くなって印影が枯れてしまいます。
真冬なら直射日光をさけるようにして容器を温めるようにするか、ホッカイロで温めるかでしょうか。室内が10℃以下になるなら発泡スチロールなどに入れて保管すること良いかと思います。