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出回っている未完成の印鑑

宮崎日日新聞社より、パソコンの文字と、手書きの文字の違いが分かる画像が欲しいと言われたので、昨年、作っていた「徳川家康」の印を比較対象として、パソコンの文字で彫刻機で彫って仕上げてみました。

パソコンの文字の印鑑

下の画像の左側は、インターネット上でよく見かける印影かと思います。また、市場に多く出回っている形なので違和感がないかと思いますが、左側は仕上げをされてない未完成品です。

多くの印鑑屋は仕上げを彫刻機で彫った後の彫りカスをとる程度で、本来の仕上げと言える作業はされておりません。

未完成品と、仕上げをされ完成品の違い

本来の仕上げをすると右側の印影のようになります。今回、初めてパソコンの文字を仕上げましたが、そもそも文字が酷いので、修正しようがなく途中で触りたくないという気持ちを押し殺しながら仕上げでした。

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職人が、デザインした印鑑

私がデザインする印章は、上の画像の左側です。空間や、緩やかな線の曲げ方など全体を考慮してデザインしてます。これにより、唯一無二の安全な印鑑ができます。

印鑑業界の問題点

  • 一級技能士を取っても取った時点の未熟なまま腕を磨かないので、このように仕上げをしている印鑑屋は少ない。
  • 昨今の印鑑屋は、未完成とすら分からず販売している印鑑屋が少なくないのが現状。
  • どのような物であっても“安全”というのは最低条件ですが、印鑑においては規制がないのが問題。

印鑑において重要なこと

印鑑は、お客様が大切な契約に使う物なので、下手でもいいのでしっかりと手を加えるべきと私は思います。

今回、御紹介したパソコンの文字の印鑑は、未完成品が大半なので避けて頂き、手書きの文字でつくられた印鑑をお求め下さい。

注文する際の注意点

手書きの文字かどうか、注文する前に手書きの草稿もしくは、印稿を書いて貰って完成図を確認することと、出来上がった印鑑が書いて貰った物と掛け離れ過ぎてないかを確認することお勧めします。

当店はお請けできませんが、ご自身で書いた文字を彫って貰うと、未仕上げでも唯一無二の印鑑になります。

宮崎日日新聞に掲載の件
明日(3日)の宮日新聞の朝刊に百年企業の欄に掲載されます。

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コメント

  1. Mackey より:

    おはようございます。今日の宮日新聞の老舗の流儀 唯一無二のはんこをの記事が載っていましたね。大正時代の相馬印ばん店の写真は初めて見ました。

    • 店主 より:

      あのように記事にして頂き、記者さんには感謝してます。
      昔の写真は数枚しか残っておらず。その中の一枚です。

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