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卒業証書につかわれる学校の角印

昨今、新しく作られたであろう卒業証書や、賞状に使われる角印、御朱印などは、パソコンの文字で作られていて、子供の“ままごと”で使うレベルの印鑑や御朱印を多く見掛けます。

数年前に印章組合が発行した賞状の印が印刷だった時は、さすが印章業組合って思いました。

印章業界では、職人と言える仕事をしているのは1割切っているのでは?って、思うほどなので、捺印せずに印刷で済ますということが起こっても驚かなかく、やはりここまで来たかって思いました。

印章業界内で感じるのは、売れれば中身なんて消費者に分からないからどうでもいいという空気を感じます。

最近は、印鑑屋も素人なので彫りカスのみを取って、まともな仕上げも掛けず未完成をお客様に販売している有様。

暗い話だけでなく、名古屋の方では仕上げを知らない方が、愛知県印章組合の講習会に参加されて学ばれる動きもあります。本来の印鑑の形を知って、お客様に提供されるようになることを願っております。

昨年、隣町の木城町役場からパソコンの文字でない相馬印ばん店にと白羽の矢が立ちご依頼を頂きました。 昨年末に3顆は納め、残る1顆の卒業証書や、賞状につかわれる1寸5分角(45mm角)の角印の製作に入りました。

先々週から、作品づくりの時間を全て仕事に割り振って3日で2~4本と生産性を上げて進めてきました。 さすがに疲労が蓄積してきましたが、なんとか木曜日まで印鑑の作製をしなくてもいい状態にもってきました。

午前中に毛ばりで下書きを行いました。
これから筆で書いていきますが、園を左右反転させたり、立など空間が均一でない部分は筆で書きながら修正していきます。

これから6時間で字入れを終えて、粗彫り3時間、仕上げ6時間というとこでしょうか。道のりは長いので、気長に構えて作業を進めていきます。

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コメント

  1. Mackey より:

    卒業証書や賞状・御朱印に捺される角印が、コンピューターの文字だと、さすがにえ〜?がっかりしますよ。やはり手書きの文字でないと重みもありませんよ!

    • 店主 より:

      判子の入札は、作り方の指定をされないので値段ありきです。
      そうなるとやりたい放題なので、角印の入札のあとに納品された判子を見に行くと、ゴム角印が納めていたという実例もあるくらいです。
      木城町役場のように手書きの文字を最低基準として頂けると有難いです。

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