なぜ銀行印が必要なのか?
就職、進学に備えて銀行印のご注文が増える時期となってます。
三井UFJ銀行、りそな銀行、みずほ銀行、北海道銀行、四国銀行などは印鑑はなしで口座開設ができますが、大半の銀行は必要となります。
なぜ銀行口座開設に印鑑が必要なのか?
それは、口座のパスワードにする為に必要となります。
ですので、1万円、2万円した印鑑であってもパソコンの文字で彫られた印鑑では暗証番号を“0000”、“1234”などの単純な番号にしているのと同じになります。
また人によっては認印と銀行印を1本でやっている方がいらっしゃいますが、それはパスワードを色んな方に見せている行為になるので避けることをお勧めします。また1本で全てをしているなど公言されるのは、私のパスワードはコレですと言っているようなものですので絶対にお辞め下さい。
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印鑑を選ぶ際の注意点
店内に入って印材の選択よりもまずは店の方に印鑑のできがり状態を書いて貰った物(草稿)を確認してから材料の選択をされることをお勧め致します。
草稿を見るポイント
横線が数本並んでいたら、線と線の空間が均等になっているかを見るだけでも技量がはかれます。
極端にバラ付きがあったら問題です。
他に文字の線が折れ曲がる形、横画を微妙に湾曲させるなどありますが、書をやってないと難しいと思うので、空間が均等かだけでも見ると良いかと思います。
また、印刷物を出されたらパソコンの文字でしか作れないとなります。
印鑑の相談
昨年は、2件ほどお客様から「他店でつくって貰ったが印影が酷くないでしょうか?」と、ご相談を受けて彫り替え、新たに作られた事例がありました。
印鑑屋は、自分でも分からないからお客様にも分かるはずないという考えなのか、いい加減な印鑑や、未完成の印鑑が多く出回ってます。
1件は、職人としてネット広告を出している印鑑屋さんで、確かに手書きの文字でしたが、大量生産に対応してか文字が雑かつ、仕上げが全くされてない状態で驚かされました。
手書きの文字なので、安全は担保されてますよ。と、だけしか伝えられなかったですが、印鑑は新たに作ることとなり御注文を頂きました。
もう1件は、完全にパソコンの文字で印鑑の縁のバリを削ってだけで、本来の文字の仕上げが一切されてない印鑑でした。
こちらは印面を削り落として彫り替える改刻という形で作らせて頂きました。
印鑑は、自分の証
認印を捺すことで承認、契約を交わしたことになります。
銀行印は、流動資産を管理するパスワード。
実印は、登記の書類。(車の購入、家の購入、相続が発生した際など)
印鑑は、人生を歩んでいく為の大切な自分の証であり、手書きの文字でつくることで簡単に入手できない保険を掛ける意味もあります。一生物でありますので、どの職人さんに作って貰うのか吟味されると宜しいかと思います。
コメント
印鑑は大切な物。価格ばかり気にして、少しでも安く済ませようとしている人がいます。よ〜く印鑑屋さんと相談してほしいですね。安かろう・悪かろうでは、一生を台無しにしてしまいますからね。
印鑑については、お値段がはる印鑑でも印面はパソコンの文字で100円レベルで、印材を大きくして、材料をそれなりの物にして印材を売っている印鑑屋は少なくないです。
印鑑で一番大切なのは、印面の字形です。
そこを印鑑屋もなおざりにしてます。
「楽して儲けるには?」 から導かれたのが 「印面はパソコンの文字で、全て機械任せ」
最近は、安価だとお客様が不安感を生じるので、値段を上げて安心感を持たせる面も感じます。