印面が酷い有様になる原因は…
今週中に裏打ちして出品しようと思い、昨日、刻しました。捺印して印影を確認すると全体的に線がガタガタで全くキレがない。
下の画像は、補刀なしの状態で捺印した印影です。
文字全体の線がガタガタ。なんだか全く切れない鉄筆で刻したような線にも思えます。そにしてもどうしてこんな酷い印面になるんだと頭を抱えました。
刻し方には問題はない。印刀が研げてない?となるが、刻す前に150番、600番、3,000番と研ぎ上げて刻した。
駄作に再度、刀を入れて線を整えたのが下の画像です。
石は不規則に砕けるのでガタガタな線が出るのは必然ですが、全体がガタガタな線だと文字が弱く見えます。やはり、刀で切ったキレのある線があることで、一部のガタガタ線質にも良さが生まれると思います。
上の画像のようなメリハリを私は求めてます。
印影を観ながら補刀を入れましたが、やはり刀の勢いある線質が出せないので印面を磨り潰しました。
そこで、本日、印刀を研ぎ直して、再度、刻しました。結果、今回も同じキレのない線となりましたが原因が分かりました。
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原因は、印面を洗う際に使ったスポンジ。
刻し終えたら表面の彫りカスや、墨を洗い流します。
先日、スポンジ会社の方が、スポンジの黄色の方は洗剤を付けて泡立てるもので、緑の方で洗って下さいと話していたのをYouTubeで見掛けたので、緑の方で洗いました。
青田石や、寿山石では傷つくことはないですが、私が使っている白雲彩凍石は柔らかいので簡単に削れてました。これで原因が判明したのでホッとしました。
今回は、刻す練習にもなりいい経験をしました。印面をすり潰したので、今夜、再度、刻して作品を完成させます。
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