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申し訳ないと思う事が、上達の第一歩。

8月締切りの第69回大印展の篆刻の部の印稿を2顆手掛けました。大印展(大阪印章展覧会)は、お題が出され、そのお題を作って評価されるやり方で他の展覧会とは少々異なります。

今回のお題は、「奔雷墜石」と、「神工鬼斧」でどちらかを選択して出品することとなってます。私は、無鑑査となっているので参考作という形になります。

奔雷墜石を白文、神工鬼斧を朱文として作ることにしましたが、2顆とも出品するのは勿体ないので、奔雷墜石を今回の出品作としてして、神工鬼斧は他の展覧会用にストックすることにしました。

今のとこ5時間ほどしか掛けてないので、今後、修正を入れると思います。ざっと見ても雷の雨の左側は砕いていて、右側の縦画を少し落として打ち込んでいるように書いたので右下に傾いているように見えるので、目の錯覚を緩和させるように工夫が必要ですね。

定休日を潰して取り組みましたが、1顆を書き上げただけでした。神工鬼斧は、今週中に書き上げたいと思います。

夜は、火産霊神社の方の会合で、会合を終えたらお請けしている仕事の方に切り替えて仕事を進めます。昼食は、公民館長と夏祭りの打合せなどを兼ねて会食となり充実した一日でしたが、やっぱり月曜日を定休日にして正解だった。

また、午後に技術を習得しようと努力されている同業者から、私が指摘した箇所を修正した草稿がメッセージで届き、それに対して書いて説明したら「分かり易くて納得できたと、夜に続きを行います」と嬉しいこともありモチベーションが上がります。

唯一無二の印鑑をつくる為に、まずは下手でもいいからパソコンの文字を使わず手書きの文字で作るべきと思う。パソコンの文字を使えば、楽して儲けることが出来るが、そこに陥ったら抜け出すことは容易ではない。

人の心は弱いものだ。法律上、複製されやすい危険な印鑑を作っても咎められない現状、利益主義に走ったり、仕事へのモチベーションが下がれば、仕上げもしない危険な印鑑を作りだす。

手書きの文字なら下手でもあっても、モチベーションが下がったとしても唯一無二であることは保てる。駆け出しの者は、酷い印鑑を作って申し訳ないと思ったら上達は早い。各々顧客にご自身の文字でつくった安全な印鑑を提供することが大切と、私は考えてます。

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