日々のこと

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実印サイズに「身心一如」と刻す

今週の8時だよ全印集合のお題は「身心一如」(しんじんいちにょ)でした。

▶意味
身体と心は一つであるということ。身と心は1つになって生きている。それ全体が仏法でいう「心」であるという、ことらしいです。

8時だよ全印集合は、Instagramの篆刻を楽しまれている方が毎週土曜の夜8時に一斉にアップされてます。私は、異質ですが木口で作った作をアップしてます。

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今回は、枠を細く、文字は中太で小篆をベースに1顆つくりました。

今回の印文が、密粗粗密の組合せとなります。
粗:画数の少ない文字
密:画数が多い文字

▶難儀
「心」と、「一」が空間が大きく発生します。特に一は上下に空間が発生するので難儀します。

▶対策
対策として画数が多い字形を選択するか、線を折り曲げたりして空間を埋めていくかとなります。

今回は、後者を選択して折り曲げました。但し、この折り曲げることで酷い字形になって美しさを損なうことになる事もあるので、曲げればいいって問題でもないのが難しいとこです。

要は、調和を乱さないアレンジ。

もう一顆は、金文を古印体風に線と線の交差に墨だまり設けました。
更に線が切れかけた部分などを加えるべきでしたが、飛んでもない物になりそうだったので、無難につく上げました。

印稿で練ってつくれば色んな冒険が出来るので、印稿というのは単に書き上げるのではなく、試行錯誤する場でもあるので作品をつくる際は必須となります。

これが仕事となると制約された時間内につくらないといけないので、それまでに培った感覚と技術を短時間で注ぎ込む形となり、作品と仕事では内容が変わってきます。

今回も印材は、象牙を使っております。
象牙は、スパッとした線質が出やすく、硬さがあるので仕上げ刀での線の調整がしやすい材料となります。その性質で美しい線が出来ます。

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