印鑑の最高の材料は…
今月のお題「上岡龍太郎」を文字構成をデザインして彫ってみました。
印文:上岡龍太郎
材料:象牙
大きさ:5分丸(約15mm丸)
用途:実印
書体:篆書体
作風:中輪の細字
象牙は、硬質ですが、ほど良い硬さと言えます。これが、マッコウクジラの歯、カバの歯は更に硬すぎる材質になります。
象牙は、印刀や、仕上げ刀をしっかり切れる状態に研ぎ上げておけば時には柔らかくも感じる材料です。特に仕上げ刀は1、2本で切れ味が落ちるので常に研いでます。その前に切れるという感覚を理解するのが大切です。
研いだ仕上げ刀で象牙を仕上げていくと文字の線質がいい状態で仕上がっていくので、印鑑の最高の材料は象牙に勝るものはないと私は思ってます。
昨今、チタンなど金属の印鑑がありますが、あれは機械で彫って仕上げしない状態です。未完成でお渡しをしていると思うと扱いたくない印材となります。
今回、1行目に上岡、2行目に龍太郎と配字してます。また、なるべく文字の線を極端な曲げ方をさせず、穏やかな曲線を心掛け、奇抜なことを避けるようにしてます。
ブログランキングに挑戦中です。
ポチッポチッと、応援よろしくお願いします(。-人-。)
≪ 関連記事 ≫