小さな印を出品する
今年の干支になる戊戌(つちのえ いぬ)を着手しました。
今回、オーソドックスな白文と、朱文で2種類を考え、絞り切れなかったので3顆つくることにしました。
今回は、アセトンを使って文字を転写して刻しました。
転写する事のメリットはミスを恐れず思いっきり刻すことが出来ることです。
直接、字入れすると、字入れの作業に数時間かかります。
勢いよく刻していき変に刀を走らせて大事な部分を飛ばしたりしてミスをすると、また数時間かけて字入れとなります。
篆刻ばかりしてる訳にはいかないので、その数時間というリスクを負うことは出来ません。
とは言え、丁寧にちまちまと刻していくと、勢いある線や雅味が出ないので味気ない印になります。
転写だと、1分も掛からず印面に文字を移し入れる事が出来るので、ミスをしても印面を磨り潰して3分ほどで再度挑戦できます。
今回、白文の印は2回刻してます。
字入れしていたら2顆のみの出品となっていたでしょう。
今回の印の大きさは、1cm角の青田石で四角と、丸型の2つと、1cm×2cmの縦長の印で作ってます。
この大きさなら、ハガキ、名刺、手紙の隅でも捺すとお洒落なワンポイントになると思います。
今年1年間は使えますが、今年を過ぎると使えるのは60年後(笑)
もう生きてないな(笑)
楽篆に出品しでして初の3顆での出品となりました。
どの様な評価となるか楽しみです。