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古印体の見本づくり

法人の認印となるのが角印になります。
領収証、請求書、納品書、見積書などに使われます。

簡単に複製がつくられないように手書きの原稿をつくり、粗彫りは機械に任せ、最後の重要な仕上げは、私が手掛けて作り上げます。
仕事が混みあってなければ、2、3日間での短期納期に対応できます。

今回、HPリニューアルに伴い見本をつくってます。
画像の角印は…

材料:柘植(つげ)
鹿児島で採れる木材です。成長が遅く目が細かい材料となります。箸、櫛などにも使われます。

書体:古印体
型枠に銅を流し込んで印鑑を作っていたころ、銅が上手く流れ込まず文字が途切れていたり、線と線が交差している部分には多く流れこみ墨溜りのようになった雰囲気を表現した書体となります。

短所として…
木材(柘植)に朱肉(油)が染み込んでいくので10~15年でもろくなってきて縁が欠けたり、柔らかいので四方の角が丸まって印影がカスレてくるので耐久性に難ありです。
輸入材料のシャム柘植、アカネは数年で痛み欠けることがあります。
たまにネットで購入されて数年で傷んだとご相談を受けることがあります。
耐久性を考慮すると黒水牛、象牙をお勧め致します。

3.58

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