日々のこと

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作品の〆は落款

日曜の午前中は作品の印を捺してました。
捺す前に紙は細かい凹凸があるので、作品を捺す際は平らになめします。
この指導がないので書の部門の作品の印は印がカスレていたり、また印泥の状態が悪い物を使っていて印の文字が潰れていたりと、本来なら落款で落とされるだろという物が見かけます。指導者は落款まで勉強して教えて頂きたいと常々思います。

落款は、作品の本文の最後に何時、誰が、どの様な内容をみたいな事を書くのが落款です。その後に作者の名前が彫られた印を捺しますが、それを落款印と言います。 落款印では色々驚きますが、一番驚いたのは「○○高校書道部之印」って落款印が5作品ほどに捺されてあって、それは違うだろ~!(笑)
落款印を持っていなくて間に合わせに捺したのでしょうが、書をする者が印を持たない事態が問題で指導者がいかに印を軽視しているかが受け取れ残念に思います。

印を捺す

骨董品に置いても落款印は大きな判断材料になります。 また著名な方が書いた書であっても、その方の落款印がないと値打ちは無くなるほど印は重要な物となります。

また印を捺せば問題ないかと言うとそうでもなく…。

捺されてる印が初心者の印であったりすると、文字は立派なのに印が貧相な物では不釣り合いかつ、落款印までが作品ですので評価が下がってもいいものですが、地方展では評価対象外になっているのも残念に思います…orz

あ…話がズレて長くなってしまった。落款印は、そこまでにして…。
午前中に4枚ほど捺した物と、別の紙に落款の手本を書いた物を午後から角井大拙師匠に見てもらい助言を頂きました。

角井大拙先生による落款の指導

こんな感じで落款の指導をして頂いてます。
あ、学生の門下生はこの画像を見たらいけません(笑)

平日の夜に行われている書道教室は、幼稚園生から高校生までいますが、指導を受ける際は列をつくって順番を待ち、添削指導をして貰う時は直立不動です。口答えなんて聞いたことがありませんが・・・好古印会では…(笑)

角井大拙先生による落款の指導

【学生の皆さんへ】
おばちゃん達は腰痛とか起こるので立ったままが出来ないので腰掛けて見てます。 決して真似をしないように(笑)

今回も落款のみの指導だけでなく、小学生への指導を仕方なども交えないがら、ご指導をして頂けるので多岐にわたり勉強になりました。

来月の第一日曜日の代わりに本日の講習となりましたが、来週も出品直前とあって行うそうです。師匠も大変です。 私は、金曜日の午後から枚方経由で金沢出張なので欠席いたします。

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