判子の講習会
(基本科の授業風景)
毎月、第三日曜日の10時~16時で開講している判子の技術学ぶ場として大阪印章組合が開いている大印講習会です。昨年から新人さんが増えたので基礎から学ぶ基本科と、展覧会で賞を目指す研究科の2つに分けられました。
基本科は、技術検定試験の合格を目指して取組んでます。
ですが、ここで勘違いして貰っては困るのは技術検定は単なる検定。そこで印章彫刻1級技能士を取ったからといって、まだまだ使い物になりません。看護師や美容師が国家試験を受かったのと同じです。その先、更なる技術の向上と、経験を積んでいかないといけません。
判子屋は機械で作って、本来、仕上げは文字の形を整えるのですが、彫りクズを取るだけになっています。ですので、一級技能士であっても、基本中の基本である印稿(出来上がり図)もまともに書けなかったり、パソコンの文字の誤字を誤字とは思わず使っていたりしてます。
飲食業などは安全基準というのがありますが、印章業にはありません。どんなに複製を簡単に作られ人生を破たんさせる危険な判子であっても販売してもとがめられる事はありません。複製を作っても完全に同じとは言わず、99%は同じです表記すれば逃げ道を作って訴えられることも回避できるとか、商売上のモラルの低下と、お金になればいいという感覚が先行している事を危惧してます。
今、学んでる基本科の方には技能士を取って、看板だけ掲げるという事は避けて欲しい。更に印章の大切さや、扱い方の危険性を専門家として消費者に伝えていける職人になって欲しいと思っております。
(研究科のスペース)
技能グランプリや、展覧会の上位を目指す為に更に深く技術を探求するのが研究科とされ開講してます。現在6人が個々に課題を設けて取組んでます。会場のスペースの問題で、基本科の後ろの方でやってます。
大印展、全日本印章競技会などで無鑑査、依嘱の地位を目指し、技能グランプリでは金賞を目指しております。
この講習会では1ヶ月の間に課題や作品をつくり、この場で指導を受ける内容となってます。
上達するかどうかは本人の取り組み次第となってます。(あ~耳が痛い…w)
参加されたい方は、大阪印章業協同組合の理事会で問題なく通れば講習会の門が開かれます。
一般の方でも熱意のある方は大阪印章業共同組合に問合せてみて下さい。
大阪府印章業協同組合
大阪府大阪市浪速区恵美須東1-11-12
TEL06-6641-4450
FAX06-6631-3571
E-mail:info@daiin.jp