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試練を与えて頂いたお客様

日本のお土産
先々週、背が高いお客様がご来店と思ったら6年前からご愛顧いただいているベルギーのお客様でした。 ベルギーの大学教授で6年前は毎年、宮崎大学に来られていて、その際に日本のお土産としてご注文を頂いてました。

今回は3年ぶりの再会となりました。
思い起こせば3年前、ちょうど父が亡くなった時にご依頼を受けていて、葬儀の早朝まで仕事をしてました。 その時、ふっと祖母が亡くなった時も急な仕事が入り父も朝まで仕事をしてたなって思い起こしました。

海外の方がお土産に購入
朝になってもご依頼頂いた仕事に着手できないので、師匠に依頼したら断られ「印稿だけは書いてやる」と言われその場は愕然としましたが、夕方にはファックスで、翌々日には郵送で作品を作るさいの印稿ではないかと思わんばかりの完璧なまでに綺麗に書かれた印稿を送って頂き作る事ができました。

その後、送って頂いた印稿は参考資料となり、代表取締役印(外円に会社名、中央に代表取締役印と入る判子)の文字が飛躍的に腕を伸ばす事ができました。

美しい法人印特に外円の会社名の文字は中央の文字の太さのコントラストで細い文字にします。繊細な線と、文字の曲線美を表現していくには職人の手が必要となります。これを機にどうぞお手持ちの法人印と比較して下さいと自信を持てるようになりました。

今回の作り方は、印稿(完成図)を手で書きあげ、粗彫りは機械、最後は私の手で仕上げを行い文字の線を整えております。

よい試練を与えて下さったベルギーのお客様に深く感謝しております。
先日、ご依頼を頂いた印章を完成させベルギーに発送させて頂きました。

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