奈良時代の寺社印から発達した古印体
先週、小篆で彫った百家爭鳴を古印体で字入れしました。角印の大きさは前回と同じ7分角(21mm角)の駒を使用。
古印体は、奈良時代に寺社印として発達したといわれ、日本独特の書体で墨だまりや、線が切れたりしてわびさびを出した書体です。
字入れが終われば一番楽な粗彫りとなります。
太い印刀で余白の大きいとこからサクサクと彫っていきます。徐々に細い印刀に持ち替えて彫っていきます。 その際、一か所を何種類もの印刀を使わず、文字の線と線の幅に合わせた太さの印刀を使って彫っていきます。
ここは作品に左右されないから機械で彫らせてもいいと思う。
最後に字入れに次いで大切な仕上げです。文字の線を綺麗に整えていきます。
実際の出来上がりは画像の物よりメリハリをつける為に部分によっては細くして仕上げました。