父の文鎮
4月に入り受注も落ち着き始めました。
今は1ヶ月以上待って頂いている仕事を1つ1つ作り上げてます。
版下を書く際に父が使ってた鉛の文鎮があったよな~と思い父の道具を入れてる引き出しから取り出して使ってみました。
これが凄く使える。いつもは印稿を書く紙を左手で抑えてましたが、文鎮を使う事で左手の上に筆を持つ右手を添えて書ける。
右手が紙から浮くことで筆の穂先がスムーズに動かせる。
今、思えばすぐ気が付けよって事なんですが…自分にとってはコロンブスの玉です(苦笑)
小篆で 原 と入れてます。
原は雁垂れは岩壁を表しており、中の部分は岩壁の割れ目から水が染み出てるとこを表現してます。
ですので、「みなもと」という意味でもあります。その後、「源」の大元の文字でもあります。
印面の八方に伸ばして字入れ画数を調整して文字をつくる印相印がメインですが、この様な小篆は無駄に伸ばしてたりしないので私はこの様な印章を作るの好きです。画数を拘らないお客様には小篆で作ったりしてます。