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父が彫ったゴム印


神社のお札に捺されるゴム印です。一文字35mm×35mmで書かれてあります。
7、8年前に父が彫った自分としても懐かしいゴム印です。
硬化の具合から、あと5年ぐらいでカチカチになってひび割れが起こりそうです。

今回、もう一社分を作って欲しいとご依頼を受けました。
神社のお札に活字の文字を捺すことを避けてます。
父はゴム印も得意でこの手の大きさになるとサクサクと彫っていきます。ただ料金がパソコンの活字で作った物と同じか、それ以下になっていたので、その価格はおかしいとぶつかった思い出が甦ります。
滅多に作らない大きさとなると作業時間で料金を計算するのも分かるが、父が今まで積み上げた結晶をと考えると機械で作った物より安価という点が納得いかなかった。

また父の文字を残したいと思ったので、紙にゴム印の見出しに使うインクを使ってロール紙に捺印した物(スタンプ台で捺印すると微妙にインクが滲んだり、太くなるので避けました)をスキャナーで読み込んでカスレてる部分を画面で修復します。

文字が交差してるとこを上下左右の文字の太さがキッチリ合うようにとか細かい部分まで修正したので半日掛かりでした。終わった後で修正しすぎも父の作からずれてしまうので考え物でした。
新たに2組作って父の作を譲り受けたいと思いました。
今後、父が彫ったゴム印はこの様な形で同じ物を無償で作り直して現物を譲り受けたいと思っております。
捺印した紙は作品用アルバムに入れ資料として保存します。