かな書道や、ハガキ、一筆箋に使える落款印

1cmほどの白文の落款印の御注文を頂いておりました。
印文は、梢。
(※掲載を快諾して頂きましたので、アップしております)
印篆を小篆風に柔らかくしたデザインをご提案させて頂きました。
1cmの印なので、暑中はがき、年賀状、一筆箋や、習字なら半紙サイズに使える印となります。(半紙に書き入れる内容によっては、0.8mm角、1.2mm角が良い場合もあります)

1文字なので直接布字して刻していきます。
布字(印面に文字を書き込むこと)の際は、印が小さいので素直な文字を書きいれます。
雅味は、刻していく際の私の運刀の癖でつく自然な刀勢に任せて切り込んでいきます。肖の横画辺りに入れた雅味のみ故意に入れた物です。
肖の下部に残朱が多いので、刃をあてて点々と白を加えてます。
仮名でも使われるとの事なので、周囲を砕く撃辺は加えず大人しい印にしました。

印材は、青田石(せいでんせき)を使ってます。
購入したままではくすんでいるので、耐水ペーパーの320番→1,000番→2,000番で磨いた後にバフで磨きあげ、最後にワックスを塗って仕上げたので、印影が写り込むほどピカピカにしてあります。
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昨日は、七夕だったので、7月の別名となる七夕月を選び側款に刻しました。
側款とは…
書の落款と同じで、いつ誰が何と刻したかなどを印材側面に刻します。
刻す位置は、印材を右手で持った時に見える面に刻します。
今回、側款に入れる塗料を新しく購入したので開封したら金粉…!?
容器なみなみ入れてあり、くしゃみしたら大変なことになりそうな程でした。容器の注意事項に「水に混ぜたら使い切って下さい」と、書いてあったので、容器に金粉を入れて水を1滴くわえて混ぜて練るような感じで塗料をつくり刻んだ側款に塗り込みました。
今まで使っていた金よりもハッキリと文字が見えるようになりましたが、何せ3mmほどの文字なので、目視ではちょっと辛いかもしれません(汗)