実印の印面を新たな文字に彫り替える(改刻)
亡くなられたお父様の実印を使いたいという御相談を頂き、印面を落として新たな文字を彫り込む改刻をご提案させて頂きました。
苗字で彫られ、そのまま使えるからと使うのは避けた置く方が賢明ですので、改刻して別の字形にしておくことをお勧めいたします。
まずは、円盤ノコで印面をカットします。
印面不要の場合は、この工程を省き、彫刻機で印面を削って真っ平にします。
印面を残す場合は、印面から5mmほど離れた位置で切断します。
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サンドペーパーで削れば簡単に平らにはなりますが、傾斜を修正するのはかなり手間が掛かるので彫刻機を使うことで印面の傾斜の修正まで行えます。
今回、印面をカットしてから彫刻機で0.3mm削っただけで問題なく平らになりました。
また、この工程と同時進行で印稿を書き上げていきます。
印面が修正されたら朱墨を印面に塗り彫刻となります。
印材の加工を終えれば、ここでようやく通常の工程となります。最後は、鏡面になるほど研ぎ上げた仕上げ刀で文字を綺麗に仕上げていきます。
印面の不要もしくは、管理が出来なくなった場合は、私が10月1日の印章供養祭に持参して焼納いたします。
改刻は、当店販売価格の9掛けでお請けしております。