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篆書でデザインする書き印(ロゴ・アイコン)

新富町の伊藤酒店様からご依頼を請けた篆刻でデザインした書き印。
(※ブログに書くことを承諾を頂いてます)

【書き印】
通常、印鑑で捺印して印影を残しますが、書き印は、印影を書いた物になります。なので、印鑑(判子)自体はありません。

通常、印章を刻してお渡しとなりますが、印章は不要で印影が欲しいという御要望が増えてきております。 私は篆刻の印稿を描いて、書いた物をスキャンしてJPEG、PING、BMPの画像形式のデータにしてお渡ししている書き印をつくってます。

【用途として…】
・ゴム印の版下
・包装紙のデザインに入れて印刷
・紙袋を印刷する際に入れて印刷
・落款印として暖簾にいれる(例:みどりとすずめ様
・ホームページにアイコンやデザインとして入れ込む(例:楽歩京都様

など使用用途は、アイデア次第で幅広く使えます。

※実用印(実印、銀行印、認印、角印、法人印)では、画像形式にすると第三者に悪用される危険性があるので、当店は画像のお渡しはお断りしております。

草稿を書いていたら、店で手が止まる…

店の篆書は、楷書の店とほぼ同じ形と思っていたが、綿引滔天さんの字典では違う形… なぜ…???

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3冊字典を引き出して広げるが、どれも店が載ってなく、“坫”の文字しか載ってない。

これで、私が店の形で覚えていた物は本来の篆書とは違うと確信できた。

判子屋さんが使っている字典では、店は楷書に近い形をしている。

判子だけ作っていたら、疑いもなくこの形を篆書として認識していただろう。
そこで、あまり使わない三圭社出版の篆書辞林を引っ張り出して調べると分かった。

篆書辞林には、店の形が載っている。
判子屋の字典は、ここから採用したのか?

また補足にこう書いてある。
「實ハ坫ニ同ジ域ハ廛ヲ借リテ用フルアリ非是」

“用フルアリ非是”って、何???
分かるように書いてくれ(汗)

廛はミセと読むようで店のことだろう。
店という字形を代用しているって書いてあるのか?

そうなると篆刻では“坫”を使うことになる。
酒のサンズイの受けとして店の广の形が良かったんだが仕方ない。

だが、こうやって篆刻をすることで文字を知ることが出来る。判子ばかりでは、違った形を誤認とまではいかないにしても正しい篆書の字形を知る事はなかったと思う。

2点ほど草稿を書いて伊藤様に見せたい。

コメント

  1. 田村信雄 より:

    私、以前京都に住んでいました、篆刻に少し興味があり、貴店相馬印番店の記事が目にとまりました。先般佐土原の師村先生の展覧会に行きました、機会が在れば貴店に伺いたく思っています。

    • 店主 より:

      コメントありがとう御座います。
      定休日は、日曜、祝日ですが、私が不在となることも有りますので、ご来店前にお電話を頂けると幸いです。
      12月4日・5日は河野隆遺作品展を観に行くので不在となります。
      ご来店お待ち申し上げます。

  2. 田村信雄 より:

    店主様へ
    返信ありがとうございました、お伺いの節は☎️電話致します。

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