画数が大きく異なる字面(篆刻:幻塵)
先日、2ヶ月前に楽篆に出品した作の添削が届きました。
今回の印文は「幻塵」
それを白文でつくった。
(白文:捺印すると文字が白になる)
コメダ珈琲の窓際のカウンターで印稿を書いてた作品です。
その時の記事↓↓
https://souma-inbanten.com/2021/22114/
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画数の違いで起こる目の錯覚
幻と、塵とでは画数が大きく異なる。
画数が大きく異なると、同じ大きさで書いても画数の少ない文字は大きく見え、画数の多い文字は小さく見えてしまう。
“漢字”と“平仮名”を同じ大きさで書くと、平仮名が大きく見える。
これは目の錯覚。
篆刻、書だけでなく、印鑑においてこの錯覚を緩和させることが大切。
文字を選ぶ
文字を選ぶ際は、幻は複雑な字形。それに反し塵は簡素な字形を選んで少しでもバランスが取り易くするように数冊の辞書を広げて選ぶ。
選ぶ際は、1、2種類しかない形は誤字の可能性が大きいので選ばない。
文字の幅の調整
ここまで画数が異なると選字だけでは調整は効かない。
それぞれの文字の横幅をどこまで異ならせるかがポイントになる。
幻の横幅を狭すぎてもおかしくなるが、広すぎたら塵より大きく見えてしまうので、丁度いい大きさを草稿の段階で何度も書いて適当な大きさを探る。
小池大龍先生の講評
今後の課題
添削された作を見返しながら、小池大龍先生の講評を読んだが頭を抱える。
今まで刀を勢いよく引き、勢い余って切り込んだ部分などを刻むようにして文字の線に勢いを付けるように刻していた。
あとは滲みの表現を交えた多彩な表現ができれば最高峰となる日展入選!
な、わけない…
書が出来ない者が何をほざくかと言われそうだ(笑)
日展… 遠いな~(笑)
細かい部分が添削されているが、観ると「あ~なるほど」って、なるが、じゃぁ、別の作でこの様に作ってみろとなると目前に高い壁が現れる…
今後は、指摘されたことを念頭に置いて、日展の作品などを観て感覚を掴んでみたい。
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