日々のこと

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技術指導

大阪で行われている印鑑の講習会(大印講習会)では、年明けに行われる印章彫刻技能士試験を受ける講習生を講師が1対1で指導を行っています。

私が担当しているMさんは、5月から受け持ってますが、とにかく基本となる印稿を書くことから教え始めました。現在、2ヶ月経ちましたが、ここ半月の伸びが目覚ましいものがある。このペースでいけば1級技能士に受かるのは可能に思えてきた。

指摘箇所
1,内側の円が太い、外側から削って細くするように。
2,東の中央縦画が左にズレている。
  粗彫りの段階で気付いたら粗彫りしながら左右を整える。
3,株の木ヘンの重心が低い 。
4,会の下部が小さ過ぎる。
5,社の示の横画の2本の間が広い。土が小さい。
6,代が前回と同じミスを繰り返している!
  人偏が大きい。水色の部分を狭くするように
7,取も前回と同じミスを繰り返している!
  取が大きいから表が小さくなる。
8,締の糸ヘンは上部をもっと縮めて、重心を上げる。
9,印の水色の部分は切らなくていい
以上。

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1級技能士は、簡単に取れる。
ただ、たった1年で身につけた付け焼刃的な技術。
試験の課題以外は、全く出来ないと思った方がいい。

1級技能士になってもパソコンの文字で機械彫刻し、仕上げをしない仕事を続ければ、印稿すらまともに書けなくなり初心者と同じになる。

技能士になった後、どれだけ磨きを掛けるかになってくる。 それには展覧会や、競技会に出品して、入賞者の作品と比較して学ぶことで技術を飛躍させることが出来る。

更に文字の美が理解できれば、パソコンの文字で作っている印鑑が、どれだけ酷い物かも分かってくる。

角印だろうが、実印、認印だろうが、大きさや形が違うだけで作業内容は同じ。一級技能士試験だけでなく、9月締切の大印展や、秋には課題告知される全印連競技会に平行して取り組むことが大切。

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