日々のこと

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実用品として仕上げる

日曜は、角印2本を仕上げ、実印象牙2本を粗彫り終えて休日が終わりました。
2本の角印(合計21文字)の仕上げだけで7時間ちょっと掛かっております。休日なので1日2本も仕上げることが出来ますが、営業日では中々作業が進みません。

下の画像は、右の行「長之印」の「長」を仕上げている途中で「之印」は仕上げる前の状態です。

角印の仕上げ途中。9文字中6文字を仕上げている。

当店は、この様にパソコンの文字を使わず手書きの文字で印稿をつくり、仕上げという作業をしていますので量産ができません。 また、短期間での納期も難しい場合が御座います。

仕上げは、彫りカス除去や、縁のバリとりだけではなく、文字の線を引き立てることが仕上げです。今では、彫りカスや縁のバリとりが仕上げとしている印鑑屋が多いのが残念でならない。

仕上げをひと通り終えたとこ。これから捺印して、仕上げた文字を確認しながら、修正を加えていく。

上の画像は、ひと通り仕上げをかけた状態です。 これで完成でなく、これから捺印して、印影を確認しながら修正をおこなっていきます。

この角印は、枠を太く、文字を細くすることでコントラストを出して、美しい印影を醸し出します。

角印は、先月中旬に御注文を頂いておりました。
ようやく仕上がり本日、お渡しができます。

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印鑑を仕上げている作業机

【お客様が使われる印鑑をどうつくるのか】
私は印鑑を芸術品を作っているのではなく実用品をつくっております。展覧会に出す作品は、数カ月掛けて練り込んで作っております。印鑑は、芸術品でなく実用品ですので短時間で作らないといけません。

また実用品として大切なこととして、パソコンの文字を並べて画面上で編集しただけで簡単に模倣されるような物を作らないこと。その上で美しさを追求することと考えております。

印鑑の存在意義や、使われるお客様の安全を担保するには、上手い下手は関係なく、その店、その店の店主(職人)の文字でつくることが最も重要と私は考えております。

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