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昭和40年代の小切手偽造事件(1)

昭和40年に福岡で手形偽造事件があり、福岡の印鑑屋が加担したのではないかと疑われた事件があった。

父から軽く聞いた感じで受け流していたが、九州の組合で弁護士費用や弁済費用を募ったと聞いたことがありました。

私はてっきり印影から複製を作って、それが悪用されたと思ってました。それなら自業自得であり、なぜ組合で負担しなければならないんだと引っ掛かっていました。

この事件の内容を知りたく、組合の年配の方に聞くも内容までは分からないが、現代印章(印章の専門誌)に掲載されてたことがあると聞き、出版社に問合せ、記事が記載されていたバックナンバーを取り寄せました。

3ヶ月に渡り連載記事となり、ひと通り目を通すと…

福岡県二日市(現在、筑紫野市二日市)の印鑑店に西日本新聞本社総務局 第二総務課 納富重明と名乗る者が来店。
名刺を渡せれ、西日本新聞社民生事業団という新しい事業部を立ち上げるので法人印と、小切手印(住所、屋号、代表者名のゴム印)を3日で作って欲しいと依頼される。

納富が言うには、いつも注文している印鑑屋では3日では作れないので、通勤途中に印鑑屋があるから相談にきたとの事だった。

この注文された印鑑と、ゴム印で偽の手形をつくって質屋からお金を引き出したことで事件沙汰になり、二日市の印鑑屋は共犯者の疑いを掛けられる。

複製でなく、注文を請けただけで大きなトラブルに巻き込まれる。
特別な例だと思いますが、注意しておかないといけない点が分かってきます。

簡単にいうと、金物屋さんが出刃包丁を誰にでも売ってはいけないということ。長くなるので続きは明日に…

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