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自分で自分の作を添削

コロナ禍によって大阪で毎月開催されている印章の講習会も休講状態となってます。
今回、先生方のご尽力により通信講座が行われました。

課題を提出させて、木口(印鑑)の印稿は4人の先生によって批評され、各先生のコメントが横に書かれ、篆刻も分かり易く指摘された資料が届きました。

私は、参考作品として出させて頂いております。

資料をひと通り目を通しまし終え、先生方の適切なコメントは非常に勉強になります。

私の至らぬ点は、明らかにやる気を感じられないやっつけの作だと、指導されたいなら真剣にやってこいと指導せずに蹴ってしまいます。

趣味の講習会なら怒る事はなく指導できますが、腕を磨いて仕事に活かし家族を養う立場で講習会に来ている人が、やる気を感じられないというのは、どうも苛立って指導する気もなくなります。

資料の最後に参考作品として私の印稿がありますが、今、見たら目の錯覚を起こさせていたことなど至らぬ点があり、今朝、修正しました。

印稿は「清香」と書いてます。
上の画像の左端が、参考作品として掲載されていた物。
右端が、修正した印稿です。

清と、香の頂点となる縦画の高さは同じですが、「清」のサンズイは傾斜してます。更に「香」の上部は左に傾斜している字形なので、「清」より「香」が下がっているように見えてしまってます。

中央の図のように線を引いて見ると分かり易くなります。
その点を考慮して修正しました。

講習生には大変失礼な作となってしまい申し訳ございません。

あと、講習生の作を見てて気になったのが、打ち込みとなる“起筆”、筆をぬくとこの“終筆”の形が両方とも同じ形か、鋭さがある。

小篆の起筆は、筆を入れた後に逆方向に折り返しますので、終筆のように尖らせなく柔らかみを持たせると良いかと思います。

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