日本のお土産に落款印
友人の水道屋さんからの依頼で約8mm角の落款印をつくりました。
今週末、子供がラグビーの交流事業でニュージーランドへホームステイするそうでお土産に持って行かせたいとのことでした。
16日にKさん(お互いの知人)に納める仕事が入っているから困ったなって話すと「そっちはチョッと遅れてもいいかい!」って、言ったとか言わなかったとか…今となっては記憶が定かではない(笑)
クーパーさんの印の依頼で初めはパーって漢字が思いつかずカタカナで入れようとしましたが
パク
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って、字づらでしっくり来ない…
色々模索してたらパーを「破」にしてはどうかと思い「空破」にして字入れ。
下部に空間を設けて朱文で文間などを調整して文字の構図を決める。
空は画数が少なく、破は画数が多いので同じ大きさで2文字を書くと空が大きく見えてしまう。そこで破の方の文字の幅を空より広くとって空と破を同じ大きさに見えるように調整する際に破の石の部分の縦画が希薄にならないように印の縁を大きく欠けさせてみました。
空の方も同じようにするとおかしいが、空の縦画と、枠との間に空間が空いていると2文字が印面の左に引っ張られているような感じになるので枠と空の縦画とを接触させて左にズレル感じを打ち消してみました。
下部の枠は若干太くしてあり、空の下部の空間が味気ないので枠を欠かせてあります。それに対して破の上の枠を若干ですが欠けさせてみました。
今回の印材は、先日、頂いた印材です。
思ったとおり、印面の硬さは一定で刻し易いいい良質な印材でした。
刻された落款印はニュージーランドへ行くことなりました。感謝申し上げます。