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ジレンマ

角印のチェック

昨日は月1度の大印講習会でした。
海はそこそこ荒れ三宮港には40分遅れで到着。それでも講習会場には20分前に着きました。

角印の添削

今回は9月締切の大印展の作品に付いて指導して頂きました。 また、他の人の作品を指導されているのを見るのが勉強になります。

技能1級や、2級を目指す基本科の人達は叱咤されながら1月にある試験に向けて練習してます。が、中にはこの場でしかやってなさそうな奴もいるが、まず落ちるだろう。
月に4本は彫らないと話にならない。4本でも少ないくらい。

家庭が…仕事が…とか言ってたら技術は諦めなさいとしか言えない。
何かを得ようとしたら、何かは犠牲にしなくては。
8月には振るいに掛けられ受けさせない人も出てくるとか…。

代表取締役印の添削

技術がなくてもいい加減な印鑑を売っていて商売が成り立つのが問題でもあるから、技術を軽視している人が多いのが問題ですし、売っている方もいい加減な物を売っているという認識がないのも現実。

今回、3名ほどオブザーバーで参加されてました。
売上の大きなお店の方もいらっしゃいますが、技術を学べば学ぶほどお客様へ提供しているものがいかに問題なのかが分かる。だが、ターゲットとしている価格設定では技術(人件費)を掛けられないというジレンマに陥るでしょう。

仕上げしていると言われてたが、これから学べば今やっている仕上げは本来の仕上げではなかった事に気付きますよと話したら驚いた様子でした。

大きな会社が、更に売上を伸ばそうとするなら、人件費を抑え短時間で大量生産しなければならないので、いい加減な印鑑を売るしかありません。技術を学べば、提供している印鑑の粗末さが分かり罪悪感が芽生えたりジレンマに悩まされると思います。

私も学び出してから、今まで培ってきたことを否定された感じになって悩みました。
学びはじめた人達も色々悩みながら頑張って貰いたい。

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