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篆刻の体験教室


遠方より篆刻体験でご来店いただきました。
今までは彫りやすい大きさとして20mm角を使ってましたが、今回はハガキに使えるように10mm角で彫って頂く事にしました。

文字を選ぶ為に辞書を2冊ほど広げると、朋という字はもともと貨幣となる綺麗な貝殻を吊るしている形から出来た文字とは知ってましたが、1冊の辞書には『鳳の古字』としか書いてなく何で鳳???って事で文字の成り立ちが書かれてある辞書を広げて調べると、同一文字だが意義は違うとのことでした。

鳳の字が出来る前は、朋+鳥の形があります。
鳥の漢字は、鳴き声+鳥の形が多く使われてます。
なので、ハトはクックッ…っと鳴くので九+鳥。 ガチョウは、ガガ…と鳴くので我+鳥。etc…

ただ、鳳は伝説の鳥なので…そこは深く追及しないということで
朋は鳳とは違うので古字は一緒でも篆書になると異なるので辞書に同じとこに書いてあっても分ける必要がります。また10mm角に初心者が刻すると考えると簡単な形を採用します。なので今回は金文の朋を選字しました。

小さな文字を少しづつ刻していきながらも1時間ほどで完成!


印箋に捺印して完成となりました。
今後、ハガキや一筆箋などに書いた最後に朱肉で1ポイント入れられるといいと思います。