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裏打ち(其の一)

角井先生から送られてきた印稿をもとに彫り上げた印を印箋に捺して一日店内で乾かしました。
夜になり仕事がひと段落してから裏打ちの作業に取り掛かりました。
作品を書く紙は薄いので額に入れる前に厚い紙と糊で貼り合わせます。
貼り合わせる事で作品の紙が四方に張るので見栄えがします。

今回、久しぶりの裏打ちなのでやり方がうる覚えなので、3枚の内、本命を残し2枚を裏打ちしました。
初めに印箋に霧吹きで均等に水で濡らします。
その後、糊を水で適度に薄め裏打ち用の紙に塗り、上から印箋を慎重に貼り合わせていきます。

貼り合わせると裏返しにして乾いたハケで中心から放射線状にはわいて空気を抜きます。

最後にガラスに貼って四方の辺の部分のみに濃い目の糊を塗って落ちない様にすればほぼ終了です。
間違っていなければ朝になると水分が飛んで紙がピンッと張るはずです。たぶん…(笑)

もしもの為に本命はまだ保留中です。
ちなみに書道店では、半紙サイズなら1,000円程度で裏打ちして貰えます。
失敗を考えると書道店でしてもらう事をお勧め致します。
但し、作品完成後4~5日ほど日蔭で乾かして持っていって下さい。乾燥が不十分だと墨は散ります。
出来上がりは、明日の記事に…。(つづく)