油煙墨をカット

篆刻の勉強会で所属している好古印会の先輩よりお預かりした油煙墨です。
油に火を灯し、そこから上がる煙を集めて膠で練って作った墨です。
かなり前に購入されて持っておられたみたいです。桐箱の日焼け具合からも新しい物ではないことが伺えます。　墨は古くなるほど良いと聞いたことがありますので結構なものではないかと思います。

今回、欲しい方に譲るので１本を２つに切って欲しいと頼まれました。
そこで鋸でサクサクとカットしようと思って切り始めたら、墨を両手で持って前に押すけど進まないし、鋸の刃の勢いが落ちていく。
これでは鋸の刃が痛むと思って墨を回転させながら４面から徐々にカットしていき切断しました。
油煙墨がこんなに硬いとは思っていませんでした。切るとしたらチップソーじゃないと刃が痛みそうです。

作業代として１つ頂くことになりました。
これで油煙墨が２つとなり、これでもう一つも気兼ねせず使っていけそうです。