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総鋼は難しい

総鋼の刃物
砥石を1日ほど水に浸けこんでました。
今朝、取り出し名倉(研磨剤となる白い石)を研いで乳白色にして初めて使う総鋼の仕上げ刀を研ぎ始めました。
今までは日本刀の様に鋼と鉄を合わせた印刀だったので、研ぎ始めると印刃の鉄分が流れだし名倉の粉で乳白色になっている水がグレーになりますが総鋼で作られた仕上げ刀は中々変色しない。 また、熱を持たせない様に細目に砥ぐのを止めて砥石に水を加え再度研ぎ始めるを何度も繰り返しまして少しはグレーがかかりましたが刃先はくすんだままで光沢が出てこない。
合わせ刃物
不安に思って以前から持っている仕上げ刀を研いでみました。
研ぎ始めてすぐ水はグレーになり、刃先は光沢を増してきます。
これで間違いないと、再度、総鋼の印刀を研ぎ始めましたが、やはり光沢はでてきません。
何時間もこればかりするわけにもいかず、砥ぐ腕に問題ありと結論づけて、これから砥ぎ方を鍛錬していくことにしました。
そこでこの状態でどの位なのかと試しに削ってみました。
削りカスがクルクルとカールせずに線状になって削れていきます。鏡面仕上げまではいってませんがなんかいい感じです。