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手書きの文字を機械彫刻

古印体で角印をつくる
当店は手書き手彫りだけでなく、彫刻機もあり機械彫りもしています。
三文判などの安価な印鑑はパソコンのフォントですが、角印の機械彫りは手書きの原稿をスキャナーで読み込んで2階調BMPにして彫刻機で彫らせます。
今回は文字が風化した感じをかもちだす古印体です。
書道では古印体はなく、印章業独特の書体です。
鉛筆で字割りして濃ゆく擦った墨で書きます。
一通り書き終えたとこですが、これから修正を加えていきます。
“長”は上部の縦画より下部の左側の縦画がもっと左側にこないと安定感に欠けるので、上部の縦画を右ずらし、下部の縦画を左にずらしてみます。
書いた文字をズラすには、私は白のポスターカラーで塗って、その後、墨で書きます。 また篆刻を勉強しておくと、古印体では文字欠げ具合などに応用が効きます。