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考え方の違い

お問合せで材料持込みでお見積もりをさせて頂く事がたまに有ります。
お客様の立場で考えると材料があるから安くで作れると思うと考えられます。
特に象牙、それに木材でしたら黒檀、紫檀、柚須の高級木材など。
柚須の印材で角印でしたら1万円ほどは掛かりますと伝えると、何でそんなに高いんだと返答が来ます。 材料がそれなりの値段が張る物だから、彫刻は4、5千円ほどで出来ると思われるのでしょう。
すると父も憤慨します。
憤慨する父を見て私が父に憤慨します。
それに柚須ってかなり硬いからそんな値段じゃ厳しいだろって憤慨追加。
憤慨の連鎖です。w
機械で大量生産の時代なので安く早く出来るのが当然という風潮が強いし、一般的に印鑑屋は小売に部類され文具屋さん等と同じ商品販売とされがちで、印鑑も印材の値段が大半を占めてると思われてるので、店側とお客様側でお互いの考え方が食い違うのだと思います。
なので、父に自分達の常識は非常識と受け止められる事があるから丁寧に伝えないといけないと言うが…。

現に印鑑登録の条例には変形しない物とされていて、ゴム印等は一切受け付けない様になってるが、公印は常識的にツゲ以上の材料でないといけないとされているから公印の規約には書かれていない。
だが、最近はゴム印で発注する公務員が増えてきてると組合の会合で耳にする。
だから、店側が「ツゲでないといけないですよ」と伝えるようだ。
更に言えば「パソコンの書体は使ってはいない」と、付け加えないといけないんじゃないかな。
安価で出来るゴム角印はパソコンの書体をそのまま使ってるので偽造、複製は簡単です。 安いほど品疎な印鑑でありますし危険性も伴います。
≪画像≫
デッサンが決まり、毛針で下書きしてます。
これから文字を作り上げていきます。