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不要になった印鑑の供養


今年も宮崎県庁東側にある宮崎八幡宮で印章焼納供養祭が行われました。
印章焼納供養とは、不要になった印鑑や、亡くなられた方の印鑑をお客様から預かり神社で供養する事で、明治政府が印章の法律を制定した10月1日に執り行ってます。

神殿で御祓い供養をし、玉串を神に捧げます。
その後、境内の一角に注連縄を張った中で火を焚き、3人の神官さんが祝詞を上げながら焼却します。

印鑑を赤い受け皿に並べて置く際に朱が染み込んだ象牙印鑑や、黒くくすんだ柘植の印鑑を見ると、持ち主の人生の一部であり、一緒に歩んできた事を感じさせられます。
更に法人印になると高度成長期、バブル、そして現在と色んな経済のうねりの中で幾度と様々な契約、書類に使われた事でしょう。
赤いのが付けばいいという考え方が印章業者でも強くなって来てますが、持ち主の人生、会社運営の道筋に責任を相手に立証する証として使われる印鑑の重さを再確認し、それを作り上げる自分の仕事に気を引き締める一日でもありました。
宮崎八幡宮