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オリジナル辞書づくり


印章業の業界では文字の辞書は有りますが、教本となる物がありません。
神奈川の学校で使用している本ぐらいでしょうか?
それでも手に入れる事は困難です。
また、存在自体も周知してません。
なので、大阪へ行くまでは父に「印鑑屋に基本はない」と言われてました。
父曰く「ただ書いて彫っての繰り返しで学ぶんだ!5、6年で出来るか!」と言うが、そんな事はない!と思ってました。
着眼点が違っていればただの単純作業になってしまう。単純作業は誰にでも出来る。
短期間である程度の基礎は学べる。
短期間で伸びなければ後の急成長はなかなか有り得るものではないと思います。
何年も掛けて鍛錬で磨き上げる技術もあるが、短期間である域に達しないとその後もそのペースで行ってては大した物は掴めないと思ってる自分と父の意見が大きく衝突してました。

特に今のペースは独身かつ親が居るからやれる事で、これが子供を持ったり一人で経営するとなると難しいと思います。
某先生のブログに奥様が書かれた記事がありました。
陣痛が来てる時にでも夫は印譜(印影が捺された物)を見て文字を勉強しながら背中をさすってた…と有りました。
優しい奥様でないと積もり積もって一歩間違えれば大事になりかねます。^^;
今は大阪の講習会へ行き、展覧会に出品することで基本的な文字のつくりを学んでいけてます。
やっと、基本に巡りあえたって感じです。
展覧会の作品が絶対の形ではないと思いますが、まずは基本的な形、基本的な文字の“美しい形”を身に付けたいと思ってます。

それには教本となる資料が必要ですが発行されてないので、先生から頂く資料等をファイリングしてオリジナルの辞書を作ってます。
先日も修正箇所を指摘して頂いたファックスが届いたので、それを基に修正を掛けた後にファイリングします。
また、印刷物でなく実際の印影(紙に捺したもの)をたまに頂きます。
印影はアルバムを利用してファイリングしてます。
こちらの方もかなり貴重です。
なにせ腕のいい店の商品ですので、通常は入手困難なものですから。^^
こういう印影からも技術を盗みます。