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はんこ屋の道具


昭和中期まで多くの印鑑屋が使われてた道具です。
一般的に机に固定している丸い台を「坊主」、奥の竹で作られている物を「巻き竹」といいます。
巻き竹は、印材を革紐で巻いて竹に固定します。
また、巻いた後に巻く方向に締めれば締まっていきます。
父も私も篆刻台という固定の台座を使ってますが、父が篆刻台を主に使い出したのはここ20年ぐらいです。修行時から長い巻き竹を使ってたそうですが、坊主は使ってないみたいです。

この道具を買ったのは、作品の1寸2分などの大きさになると、私の篆刻台では回転させると光の当たり方が変わって見辛くなります。
篆刻台を使われる方は篆刻台をずらして光の当て具合を調整しますが、私の篆刻台は傾斜台の上に回転する様にベアリングを引いて篆刻台を乗せていて、前後左右させない設計で作っているので大きな角印となると作業し辛くなる欠点が浮上して来ました。

去年から1寸以上の作品を作るようになって不便さを感じ、今回、「坊主」を購入すると共に「巻き竹」も購入しました。
今回の作品には使用しませんが、練習で彫る際に巻き竹を使って慣れていきたいと思います。