日々のこと

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文字を扱う人へ


5月に出品した作品が誤字を使ってると評価が付かず戻ってきた…。
篆刻辞典は清、唐の時代の篆刻作家が作った作品が1文字1文字毎に集約された辞典でそれを見て文字を拾ってくる。
だから、誤字の心配なんか全くなかった。
でも、先月にコメント頂いてる吉永隆山様から辞典の中でも1パターンしかない文字には誤字の可能性や、正式な文字ではない可能性があるから気を付けろと御指導頂いていた。
そして、日曜日に吉永隆山様が評価が迷だからと私のブログを遡ってチェックしてコメントを頂いた事で雑誌が来る前に分かった。

篆刻辞典より拾った鄧石如が作られた『抱』です。
抱の作りの“包”は今では“己”ですが、本来の文字の生い立ちから考えると“巳”でないといけません。
鄧石如の字は作った後に縦棒が欠けて、その欠けた文字が辞典に載ったのでしょうか?
それとも間違っていたのか…?なぞです…?
文字を扱う人は重々気を付けないといけない点です。