篆刻を理解するには…
昨日、刻して出品した「衆人成城」の小篆。
補刀前の状態です。
この後、捺印した印影を見ると心が若干大きく見えたので、心の下部を枠から離して若干小さくしました。
篆刻を理解するには、河野隆先生の「篆刻ハンドブック」をお勧めします。
この本を熟読して理解すれば私のレベルならすぐ到達します。
基本中の基本ですが、この基本さえ理解すれば篆刻が分かりはじめますし、接客もできるようになります。
篆刻と言っても色んなパターンがあったり、奥深いものです。
基本を学んだら、更に自分の中の引き出しを増やすために楽篆に出品して、講師が指導している内容を読み、理解することで色んなパターンを学ぶことができます。
出品することで理解度が増します。
添削希望でシールを別途5枚貼って出すと個人指導が貰えるので、最初は添削希望で出品することを強くお勧めします。
篆刻をやってて思うのが、書は九成宮、王羲之、蘭亭序、曹全碑、呉 昌碩などを臨書して学びますが、篆刻は古典より現代作家の作品を模写、模刻して学び、その後、古典を学ぶ方が理解し易いと思います。
あと、私のレベル程度で基本的にやらないことは…
「基本的な文字以外は使わない」
辞書をひらくと1つの文字に対して何種類もの字形があります。
変わった形の文字を拾い使うと誤字の可能性が高くなりますし、他の文字との調和がとれず一文字だけが浮いて見えるおかしな物になります。
まずは…
・奇抜なことはせず基本的な文字の入れ方を考える。
・基本的な余白の取り方、枠と文字との空間の取り方をする。
・画数に合わせて各々の文字の大きさを調整する。
・文字の線と線の間の空間を統一する(文間を整える)。
それを学ぶには河野隆氏の「篆刻のハンドブック」が一番です。