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技術を磨くなら…

印鑑の能士試験というのがあり、そこをパスすると一級技能士、二級技能士など技能士というのが貰える。貰えたからと言って何にもならない。無くても印鑑は作っていいとなっているから。

私も一級技能士を持っているが、「一級技能士」と、いうモノに惑わされないようにして頂きたい。一級技能士という物を看板に掲げたいだけで、受かってからは技術を磨こうとせず、パソコンがないと作れない一級技能士も少なくない。

次回の技能試験に100名の受験者がいなければ試験は廃止すると国からお達しが来ている。この試験が廃止されれば印章制度の廃止に大きく一歩踏み出すことにもなる。

今の印章制度は、古過ぎてオモチャのようないい加減な印鑑を売っても問題にならない制度なので、この制度を改善しない限りは、印章制度の廃止、私は廃業となっても構わないと思ってる。
しっかりした安全基準が定められないと腐敗していく。

技術を磨くなら書くことから

宮崎県外の印章店さんから、私のブログを見てて彫りたくなったから印刀を購入して練習すると、別件で電話した際に言われてた。

嬉しいですね。
努力して、登竜門として技能士試験を受けて貰えたらと思います。
技能士を目指さなくても技術を磨くなら、彫ることより文字が書けることを重視した方がいいと思います。

彫ることが出来ても文字が書けなければ、パソコンの文字を転写することになる。パソコンの文字を綺麗に彫れたとしても、印鑑の価値、魅力はほとんどない。

それよりも文字を書けるようになって、彫刻機で彫って仕上げが出来れば印鑑の価値、魅力ともに十分あり、お店の魅力にもなります。

まずは、模写模刻に重視するべきです。
我を捨て、手本に忠実になることが大切。絶対に、こうした方がいいとか私案を持たない。
基本を身に付けていない者が私案を持つと、我流になり型破りでなく、型なしの物しか作れなくなる。

1枚目の画像は、朱墨を塗ったあとに毛針で字割り線を引きます。
枠から約1mm内側に、中央、中央から左右に約0.5mmと線を引き、文字を書き入れ易くする。

手本となる印影にも同じように線を引いて、見比べながら文字を書いては朱墨で修正して、また墨で書いては、朱墨で消してを繰り返しながら手本を反転させた物を印面に書き入れます。

この作業が一番大変ですが、これが一番重要です。

粗彫り、仕上げは後日記載します。
毛ばりは、売ってないのでキリなどを加工して作って下さい。

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