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行書古印体(伊達)

今年、10月に行われる印章組合の全国大会が仙台で行われるので、競技会の課題が伊達、最上など東北地方に関する文字が出されてます。

昨日、小篆で伊達と書きましたが、行書でも書いてみました。
まずは骨格を書いて、補筆を入れて古印体にしていきます。

古印体とは、鋳型に銅を流し込んでつくっていた時代、流し込んだ銅が隅々まで流れ込まず線が切れた形になったり、逆に線が交差する部分には多く流れこみ墨溜まりのようになっている感じを表現した判子屋独特の文字です。

墨だまりや、起筆、終筆、払いの部分を柔らかくしてます。
古印体は上部左右と下部左右の文字と枠を接触させるので4か所を枠に接地させてます。

仕事では、この様につくりますが、これが競技会の作品として通用するかは古印体として出品したことがないので不明です。

競技会を通じて自分の文字が突拍子もないものになっていないか、上位作とどのくらいの違いがあるのかを確認する上でも重要になります。

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