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実印の添削

講習生が先月の課題を復習として画像を送ってきました。
良く書けてきてます。この調子でいけば来年は大印展で賞に絡むと思います。

ここまで書ける様になったので、更に細かい点を指摘する事にしました。
原案を元に私案として添削したのが下の画像です。

全体的に筆の打ち込みとなる起筆が鋭角なので穏やかな線に修正。

【石】
口(サイ)の部分を穏やかにしました。

【川】
上部の横画が他の横画に比べて張りを持たせ過ぎたので、穏やかな張りにしました。 また左の縦画2本を真下に落とすのではなく、微妙に左外に傾けてます。

【優】
人偏が単調な縦棒になっていたので切れている部分は横画から縦画に折られる部分なので若干外への膨らみがあります。そのご穂先をまとめるので気持ち細めになり、終筆は微妙に太くなっているかなぐらいから細めていきます。

旁においては、心と久の間が空いていて下部より上部が窮屈かつ、横画が細いので上部の縦幅を伸ばしました。
久の終筆も手直し。

【子】
ロの部分が台形になってます。
外側のアウトラインと、内側のアウトラインともに穏やかな曲線なのでメリハリが出てきません。メリハリを効かせつつ、穏やかさを出していくのがポイントです。
中央縦画は横画と交差した後、すぐに曲げずに少し縦に伸ばしてから曲げた方が良いと私は思ってます。

篆書体の線の形は、左に曲がる場合、真っすぐ下す場合、右に曲げる場合で筆の動きが変わります。その特徴を理解して下さい。

一番いいのは習字をするのが一番理解が深まり、先では線質のバリエーションが増えてきます。

基本は書です。

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