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表札の墨入れ

表札の文字に墨入れ

父が作った檜(ひのき)の表札ですが、年数が経ち文字の部分の墨が落ちています。
今回、文字の墨入れのご依頼を頂き墨入れをさせて頂いています。

墨は濃墨を更に墨で摩った物を使ってます。
文字の周りを仕上げ刀?彫刻刀?で彫っているので文字の部分だけに小筆で墨を入れていきますが、どうしても彫った土手の部分にまで墨が入り、最後に仕上げ刀で墨が落ちた土手の部分を薄く削いでいきます。

表札の文字に墨入れ

やってて思ったのですが、全体をマスキングして、文字の部分だけを剥ぎ取り、側款の拓を取るようにタンポンに墨を付けて軽く叩きながら墨入れするのが良い方法なのか悩みます。

父は板に文字を書いて周りを彫っていたので面に墨を入れた状態が完成となりますが、面に墨を入れ終えて眺めているとどうも字の周りを彫った効果が薄れなんかしっくりこない、そこでGoogleで刻字の画像を出してみていると文字の土手を塗る事で立体感が出て見栄えが違うことに気付き、土手にも墨を入れてみた。

表札のメンテナンス

やはり、土手にまで墨を入れると文字が立体的になり凄くいい!
これだ!と思いました。
あとは、無垢のままにするか、ニスを塗ってコーティングする方がいいのかお客様に聞いてみます。

毎回、思いますが父の作業を1つ1つ動画に納めておくべきだったと、そうすれば後々勉強する上で重要な資料となります。

親と一緒に仕事されている方は、親の作業風景、特に手元を動画で納める事をお勧めします。必ず役に立ちますし、若手育成の際に貴重な資料となります。

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