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落款がデカいだろが!

書の作品に捺す落款印

午前中の水鉄砲大会を終えて、午後から佐土原で月一の篆刻の講習会へ移動。
今は10月締切りの宮日総合美術展の追い込みとなってます。

だが自分はその前に…
5月から同じ門下の新人さんから頼まれてた落款印が中々進まないので刻し上げることにしました。

半切に捺す落款印

字入れはほぼ終わらせていて若干補筆を加え、あとはサクサクと刻していくだけ。
字入れが終われば後は書き入れた文字にそって印刀を入れていけばいいだけの単純作業です。字入れに比べれば楽な物です。

姓名の落款印は白文で作ります。

姓名印なので白文で刻してます。
大きさは2cm角。半切などに使えます。

刻し終えたら、捺印(左側)。
印影を見て補刀を入れ修正を加えました(右側)。
一発では終えるといいのですが、補刀が必要でした。

落款印の完成

また友達の印も作って欲しいと、友人が半切に書いた作を持ってきていたので落款の大きさからみると3cm角が適切かなって言ってたら、近くに居た御姉様から「半切2行の作にしたら落款の字が大き過ぎるわ!」と、指摘が入りました。

落款( 落成款識  ラクセイカンシキ)
書画でいつ、誰が書いたか、動機などを書いた部分(作品の最後に入れる)

落款印
姓名は白文(文字が白、周りが朱)
名、雅号の場合は朱文(文字が朱)
落款印が無いと作品とみなされない。

作品に書かれた落款をみせて貰い、書かれてある落款より少し小さめの印を作ると言ったら、「あなたは書かなくても(作り手なのだから)全ての書に対して知っておかないとダメっ!」、「お客様に言われるがまま作ったらダメでしょ!」と、間髪入れず突っ込みが…(汗)

書かれた物から大きさを割り出すと、今回の様にお客さんが間違った大きさで書いてあった場合に指摘が出来ない。 書かなくてもいい作品を見て大きさなどを勉強するように、あげた本を読んだ?と、指導が入りました(汗)

確かに半切、条幅にしても1行で数文字の場合、2行の場合、3行の場合、4行の場合…と文字数によって落款の大きさは違ってきます。
作風に対しての落款の適切な大きさが分かるように作品を見ていこうと思います。

夜になって…

出来上がった印を渡した門下生からLINEで画像が届きました。
その画像は半紙の作品にドンっと2cmの落款印が!(;・∀・)

半紙用に15mmか、12mmで作ってやらんといかんな…

最後に…
書をされている方へ…

墨友などに毎月出品する作について落款印不要ですが、作品として提出するのだから捺すべきと思います。
捺すことでどの位置に捺すのが適切で、どう捺せば綺麗に捺せるのかを学びます。

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