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万葉集の1文「初春令月」

ここ数日、最高気温は33~34℃ですが、湿度が70%を超えます。涼しいはずの日陰でも多湿のせいで汗が止りません。室内は、エアコンを付けているので湿度は30%まで下がり、逆に加湿器が必要なほどに…(苦笑)

一昨日の夜は急ぎの仕事が入り、作品づくりが1日づれ昨夜、作業を再開しました。一昨日のブログで縦幅4.8cmと記載していたので、石間先生から作品の最大幅を越えていると御指摘を頂き、縦幅3.9cmに変更。

石材は寿山石。点てんと硬い部分があったり、ズバッと一気に印刀を走らせられる部分があったりする石でした。

この大きさでも印刀の刃はもたず、途中で研がないといけないほどでした。

万葉集の1文「初春令月」

1時間半ほど格闘して刻し上げた作です。
この硬さは初心者にはチョッとキツイかなと思いますが、最近は刻しやすい石がないのでこの程度の石で慣れておいた方がいいような気もします。
1文字刻したら、印刀研ぎ直すように伝えておかねば。

今回、刻した文字は万葉集の1文で「初春令月」と入ってます。
大きさは、縦3.9cm、横2.7cmです。

の衣偏(左側)は、着物の胸元と肩の辺りの形で、刀は刃物の形。
刃物で布を裁ち衣服をつくる意味としてできた。

は、もともとの字は“芚”の下に“日”が付いた形で、分類は形声であって音符は屯(トン)。
屯は織物の縁の糸を結びとめた房飾りの形ですが、春の文字の中では草の根の意味で、春になり日光を浴びて芽を出すことで艸(くさ)を加えて“芚”の下に日を加えた文字となった。その後、文字が変化していき現在は「春」という形になった。

は、象形文字。
深い儀礼用の帽子を被って、ひざまずいて神のお告げを受ける人の形。

も象形文字。三日月の形。
(参考文献:常用字解)

22時までに捺印を終え、出品しに宮崎中央郵便局へ行って来ました。
久しぶりの夜中のドライブとなりましたが、星空も綺麗で道が空いてて快適。テントを積んで出掛けたくなります(笑)

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