相馬印ばん店 宮崎の手書き手彫りの印鑑屋

職人日記

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    2017年10月20日   拾う神あり

    篆刻の雑誌「楽篆」

    昨日の夕方に楽篆が届いた。
    唯一の篆刻の雑誌で、大東文化大教授の河野隆氏をはじめ、真鍋井蛙氏、岡野楠亭氏が出品作からピックアップして批評して頂いている。また私案まで書かれているので勉強になる。

    篆刻の教材

    批評されるのは毎回20点ほどだが、他人の批評を読んでいてもどこがどう悪くて、どこが良いかが適切に書かれてあるので勉強になる。

    また、自分では発想できなかった形を見る事で自分の中で引き出しを増やせる。
    上位作は特に色々盗ませて頂いてます。

    落款印

    今回も写真版に載せて頂いてました。
    今回の作品課題は、「得志」(意味:志を遂げる。願いがかなう)
    締切り当日に4時間以内と超短時間で作った作でした。(-“-;A …アセアセ

    宮崎市、落款印

    7月のブログを読み返すと、締切り当日に切羽詰まって作ったと書いてある…。

    作った時の記事→http://souma-inbanten.com/10894

    今回も「優」の評価かつ、3席。
    正直、優の位置を維持できてホッとしてます(^^;

    宮日総合美術展では落選でしたが、今回の篆刻家の評価では良い評価を貰えた事は嬉しい。

    まさに捨てる神あれば、拾う神ありですね。 拾ってもらって良かった~(笑)

    来年は読売書道展に挑戦やな!
    宮日総合美術展や、宮崎県立美術展は、オーソドックスな作風で出品してみます。

    宮崎市の実印、銀行印、認印

    楽篆は、書の部門もありますが、私は出してませんが、次回は出してみるかな。

    いつも手本と同じように書く臨書ですが、次回は臨書、臨書風、創作と全てOKってということなので書いて出してみます。

    宮崎市の印鑑

    次回は100号記念誌となるようで、課題は「楽篆」
    「楽」は、左右対称で難儀する文字ですね…。

    11月30日の締切りで、発行は4ヶ月後となります。
    次回も優の座を維持できるように今度は時間を掛けて練ってみます。

    最後に…

    印鑑屋さんは綺麗に刻する事ができなくても、それが篆刻の味わいと思ってしまっている。確かに思わぬ欠けが良い効果を出す事がありますが、大半は失敗、駄作の原因になります。
    落款印の仕事もしている印鑑屋さんは、楽篆に出品する事を強く勧めたい。
    書道界から印鑑屋の落款印は酷いという評判を払拭する為にも。

    2017年10月19日   そろそろ始めるか!

    作品づくり

    9月の大印展の出品を終えて1ヶ月が経ちました。
    周りは既に3月締切りの全印競技会の作品に着手をしているようでそろそろ始めるかと思い、辞書から作品課題の文字をピックアップ。

    来年の全印競技会の表彰式の会場は宮崎とあり、入賞0ではいかんでしょって事でプレッシャーはあります。 また11月4日に開催される大印展では、実印、認印の部門で辛うじて銅賞となる無様な結果となってます。

    全印競技会での木口角印部門では、1つの課題で小篆、古印体、印篆の3部門に分かれ、他の部門で篆刻、銀行印、版下、ゴム印彫刻、密刻、密刻のゴム印と部門が色々あります。

    辞書から文字をピックアップ

    銀行印の部門に関しては、篆書、隷書、古印体、楷書体、行書体、自由書体と6書体の6部門と多種に分かれています。

    ただ気になるのが、規定書には 「この部門に限り手仕上げに限る」 と、書いてある。 手彫りは不可ということ? ま、その方が色んな部門に挑戦できるし、印稿でどれだけ煮詰めるかの勝負となるから面白い。
    中にはパソコンの文字を画面上で作字して作りました!って、作品も出てきそうですね。ま、それも異種格闘技戦みたいでそれはそれで面白いと思います。

    ゴム印はしないので省いて、木口角印の3顆、銀行印の6顆、篆刻の1顆、版下の1作…
    考えると頭がクラクラしてきた…
    深く考えるのはやめよう…

    2月から仕事が忙しくて手が付けられないことを考えると3ヶ月間の勝負ですか…
    1月には県立美術展への出品があるが、そちらは…何か良い作品ができたらということで(-“-;A …アセアセ

    ただ、一番辛いのは、作品づくりは非公開なのでブログにアップ出来ない事です… 非常に痛い…

    2017年10月3日   今日は仕事します。

    法人印の角印を彫る

    先週、大阪技能グランプリの課題を2行で彫った物を今度は3行の文字構成で作ってます。 今回、大阪の友人が大阪技能グランプリに出場するので、私も1回は彫っておくかと取り掛かりました。 友人は予想どおり優勝し、私も励みになります。

    文字は、「堺・古市古墳群」文字数的に楽な課題ですが、「古」が2つ出てきているのでこの処理をどうするかでかなり悩みました。

    金曜日から字入れをしていて、昨日の昼過ぎまで字入れに時間を費やしてました。 グランプリの時間制限はたぶん5時間だったと思います。5時間内に字入れ、彫刻、捺印、提出を行わなければなりません。

    今回は字入れに10時間ほど、粗彫りに1時間半掛けてました。これから仕上げですが2時間半は掛かるだろうな…。 う~ん、グランプリは俺には無理だ(笑)

    1寸角の角印

    字入れを終えた段階での撮影を忘れてました。
    粗彫りを終えたとこです。線の傾きを仕上げで調整するために朱色の部分を少し残しております。

    法人印 角印

    私は、判子の底の部分はなるべく平らに彫った形跡を残さない様に彫っていきます。
    刀の切れ味と、力加減が主となります。
    ただ刀は彫れば彫るほど切れは落ちていきます。なので、彫り下げる段階でなるべく平らを意識して高さを揃えます。 最後は鉋で削る様に凹凸を整えていくと平らになります。

    またこの段階でも四隅をきちんと削っておくと仕上げた後に文字の土手になる部分を削る際にサクサクと作業を終わらせられます。

    2、3回練習すれば粗彫りの所要時間は1時間15分程度でこの品質まではいけると思います。更に練習すれば1時間は切れるかも?!

    仕上げは後日ということで、今日は仕事します…(汗)

    2017年9月27日   東京藝大生のサポート

    先々週、東京藝術大学の学生さんからメールが届き、立体、平面デザインを学ばれていて、今回、大学の課題テーマが「隅田川」ということで、地名を入れた御朱印をデザインすることにされたそうです。
    そこで、文字の指導をして欲しいとメールが届き、そこでサポートをする運びとなりました。 その数日後には下の様なデザインが送られてきて驚きです。

    (※ブログ掲載に承諾を得ましたので書かせて頂いてます。)

    東京芸大の学生がつくる御朱印

    デザインは、芸大生なので流石だなって思うばかりですが、文字の部分が素人が1発目でここまで書けるとはって驚嘆させられます。

    文字は右から「本所」と入れてます。

    文字のバランスや、本の上部を詰めているとこなんか「おいおい1発目でこれやるか?!」って処理ですよ。 もし本の上部縦画を長くして空間を生じると、「所」に比べて本が1段下に下がっているように見えてしまいます。 そこを詰めて高さを合わせてくるとは…この辺りが藝大生の観察力と、感性でしょうか。
    感性と、本気の度合いが感じ取れます。

    東京芸大の学生がつくる御朱印

    このデザインも凄い、斬新なとこあるが密刻のデザインをお願いしたくなるほどのデザイン力。
    文字は、佃島と小篆で入れてますが、これは持っている辞書が問題でこの様な形になってしまってましたが、辞書をよく見てる事が伺えます。

    本や辞書の内容によってはデザインに走り過ぎて初心者は見たらいけない書物あります。またいくらしっかりした辞書であっても誤字を含まれていたりしますので、似たような辞書でも最低3冊は持っておく必要があります。

    両国、佃島

    レポート提出が今月末だったので、間に合いそうにもないのでお手本を書くことにしました。
    先週は仕事が詰まっていたので全く手が付けず、昨日、着手しました。
    画像は左から、佃島(古印体)、佃島(小篆)、両国(小篆)で書いてます。

    隅田町、本所

    午後からは、左から本所(印篆の白文)、墨田町(小篆)
    所の旁は、もっと重心を落とすべきだな…。後ほど修正して送ります。

    今日は午前中に仕事をして、午後から残りの印稿を書き上げて、今夜にはPNGで保存して送ります。

    2017年9月25日   えっ!?2行!

    大阪市では飛行機のパネルが降ってきたとニュースになっている。ニュースを観ていると北区の4車線…2ヶ月前にランチを食べに行ったお店の近くだった…。
    けが人が出なかったことが幸いです。

    またこの連休で追っていたのがボーコンセプトのダイニングテーブル。
    神戸のボーコンセプトのお店で見た時は衝撃的でした。シンプルかつ、天板を左右に引くと中央が開き、そこからまた天板が出て来る。ダイニングテーブルではなく、天板を広げて作業テーブルとして使いたいと思いました。
    ヤフーオークションで1万…2万円と上がっていくが、そのまま寝てしまってて、今朝、落札価格を見ると8万越え、送料を含むと11万円。ま、そんなもんだろうなってとこで中古でも高嶺の花となりました。

    そんな事はどうでもいいですが、粗彫りに悩んでいる友人に見本として大阪技能グランプリ課題で1寸角の角印を作ってみました。

    堺・古市古墳群 角印 手彫り

    土曜日は祭日で店を閉めて、店内で今週末に行われる大阪技能グランプリ課題をやってみました。今回はご指導を頂いてないので画像を公開。

    技能グランプリは確か7時間以内に課題を作り上げるとの事だったので、草稿40分、字入れ2時間20分、粗彫り1時間15分、仕上げ1時間半で半分まできて、途中だけど友人に見せると…

    「えっ!?2行!?3行じゃないの!!やりなお~~し」(-。-)y-゜゜゜

    草稿の段階で2行の方がすんなり納まったので2行を選択しましたが、3行でないと勝負にならないそうで…はい終了…
    夜10時を回ったので終わり!終わり!って事で帰宅。

    堺・古市古墳群 角印 手彫り

    左上から「堺・古市」 右上から「古墳群」と入れてます。
    左側は、仕上げを入れ終わり、右側の3文字は粗彫りの状態で仕上げを入れなければいけません。

    粗彫りが1時間15分だったが粗過ぎる…。この程度なら1時間で終わらせ、かつ粗彫りの段階で仕上げを入れたかの様に彫り上げるのが理想的ですが、そこの領域から思いっきり外れますね。

    ちなみに仕事ではこんなに早く彫れません。
    あくまでも競技を想定して、安全マージンを削って文字に傷を入れるかもしれないというリスク覚悟での作業です。 実際、文字に刀が切り込み過ぎってのが数か所ありましたが、仕上げで修正可能な範囲でした。

    閉店後、時間を作って3行の構成で作ってみます。

    2017年9月10日   手書きの文字&文字のバランス

    宮崎市、ゴム印の手書き版下をつくる

    これは私独自のやり方です。
    昨日の記事で応は常用漢字で、旧漢字「應」があることに気付いて応→應に書き直しました。
    また感も昨日の物から修正を加えてます。

    まず、前回同様に辞書を開き應の草書も20種類ほどあるのでどれが感の文字と合うか吟味して選びだします。

    選んだ文字を鉛筆で下書きして、その上から筆で書き上げます。

    書き上げた物をスキャナーで読込んでパソコンで大きさ、位置などを調整して配置します。 但し、文字の上下左右のセンターを中心に持ってきて配置しても見た感覚ではセンターには見えません。

    宮崎市、ゴム印の手書き版下

    特に「感」の文字の形は、右斜めしたに長く伸びる線があり、斜線の右側の上部から中部あたりに空間が生じてます。 なので文字の左右の寸法から導き出す中央を枠の中央に持って行くと、左側に空間が大きく発生して、文字が中央でなく左に寄って配置しているように見えます。 なので右へずらして見た目で中央にくるように配置します。

    1枚の画像の「感」を見ると、左端から枠までの距離と、右側(斜線の下部)から枠までの距離は左に寄せているので異なります。

    上の写真の角度では「感」は、「應」より小さく見えますが、真上から見ると「感」の右斜めに走る斜線が長いので同じ大きさに見えます。

    書と同じく、判子屋も本来はこのように文字のバランスなどを調整していくのがメインの仕事となります。 パソコンの文字を羅列しただけで、入れた文字の1文字だけが大きく見えたり、判子の円の八方のどちらかに引っ張られているように見えおかしな判子となります。

    唯一無二の物を作る為に手書きの文字である事が最低条件ですが、次に文字のバランスをどう取るかが必要となります。それは書、篆刻、絵などの芸術に限らず、色んな職種に置いても同じことがあるかと思います。

    2017年8月29日   作品を乾燥

    前回、宮崎県立美術展で入選した作品の紙は黄色っぽい色をしてたので見栄えが悪いという事で、いつもの夾宣紙(きょうせんし)を使う事にしました。
    この夾宣紙は分厚く、真っ白な紙です。もともと条幅用の紙で、半紙サイズにカットして貰ってます。

    これを使いたくないのは、印泥ののりがイマイチで捺印する際に作品を紙に押さえつけて、紙を付けたまま反転させてバレンを使って版画のように擦っていきます。それも体重を掛ける様にしてバレンで擦る作業を2回。 つまり1度捺したら、紙から印を離して再度、印泥を付けて同じ場所に押します。これが少しでもズレルと没になります。

    あと、もう1つ。

    落款を書き入れる

    紙が墨を吸収するので小筆で書こうとするとすぐカスレを起こします。 大筆で墨をたっぷり含ませて書くにはいい紙ですが、小筆には向いていません。 なので捺印した作の下に書き入れる落款にはほとほと苦労します。 左端一列に行草でサラサラと書くのがいいのですが、苦手なので隷書で書き込みます。

    最後の〆の落款印ですが、落款にあった大きさの印がなかったので作る事にしました。 現状で乾かして、裏打ちをした後に落款印を捺すことにしました。

    ちなみに昨日の朝7時には落款を書き上げ乾燥入り本日で2日目。 店内は室温30.8℃ 湿度32%ですので、2、3日すればカラッからに乾くと思いますが、夏場でも加湿器の必要性を感じます。

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