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作品を乾燥

前回、宮崎県立美術展で入選した作品の紙は黄色っぽい色をしてたので見栄えが悪いという事で、いつもの夾宣紙(きょうせんし)を使う事にしました。
この夾宣紙は分厚く、真っ白な紙です。もともと条幅用の紙で、半紙サイズにカットして貰ってます。

これを使いたくないのは、印泥ののりがイマイチで捺印する際に作品を紙に押さえつけて、紙を付けたまま反転させてバレンを使って版画のように擦っていきます。それも体重を掛ける様にしてバレンで擦る作業を2回。 つまり1度捺したら、紙から印を離して再度、印泥を付けて同じ場所に押します。これが少しでもズレルと没になります。

あと、もう1つ。

落款を書き入れる

紙が墨を吸収するので小筆で書こうとするとすぐカスレを起こします。 大筆で墨をたっぷり含ませて書くにはいい紙ですが、小筆には向いていません。 なので捺印した作の下に書き入れる落款にはほとほと苦労します。 左端一列に行草でサラサラと書くのがいいのですが、苦手なので隷書で書き込みます。

最後の〆の落款印ですが、落款にあった大きさの印がなかったので作る事にしました。 現状で乾かして、裏打ちをした後に落款印を捺すことにしました。

ちなみに昨日の朝7時には落款を書き上げ乾燥入り本日で2日目。 店内は室温30.8℃ 湿度32%ですので、2、3日すればカラッからに乾くと思いますが、夏場でも加湿器の必要性を感じます。

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