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御朱印の粗彫りを終える

御朱印の粗彫りを終える

粗彫りを終えたとこです。
柘植だからサクサク彫って終わると思っていましたが、今回の柘植は硬かった。

太い印刀でバンバン彫っていきましたが、バンバン刃先が折れます。
折れなくても20分ぐらい彫ってると切れ味が悪くなり、その度に研ぎ直してました。

だが、この切れ味の落ちや、刃先の欠けが酷いので、印刀の最後の研ぐ裏と呼ばれる部分を切れ味が悪くなる鈍角で裏を付けました。鉋の様な切れ味は出ませんが、耐久性が格段と上がりました。この時点で朝4時半を回ったので切り上げ。

宮崎県の御朱印

昼から再開するも2時過ぎに昼飯を食べたら撃沈…orz
夕方4時ぐらいに再開して日が変わる前に粗彫りを終えました。

今回、苦労したのは、使い慣れてない篆刻台にも苦戦しました。
いつもは篆刻台の下部にベアリングが付いている物を使っているので彫りながら篆刻台を回転させながら曲線の彫刻が出来ない…orz

またデスクマットの上では抵抗が大きいので安定はしますが、回転させるの両手で持って篆刻台を回転させると勝手の悪さに悩まされました。
途中、アクリル板の上に置いてスムースに回転が出来る様にしましたが、彫る際に篆刻台が上下左右にズレて力が逃げるので、それも勝手が悪く却下と試行錯誤しながらやってました。

そんなこんなで粗彫りだけで9時間ほどは掛かっていると思います。
その内、2時間近くは印刀を研いでます。

余白の空間が広いので底に朱肉が着かないように通常の2倍の深さで彫ってます。
粗彫りは大した作業でないほどですが、さすがに2寸角となるとかなり大変な作業でした。

粗彫りが終わった段階では余白を削り落としただけでキレのあるラインは出てません。
この後、重要な工程となる仕上げに入ります。

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