御朱印づくり
初の御朱印製作をさせて頂くことになり、印稿を1ヶ月半ほど掛けて練り、文字の形、大きさ、配列、空間などを紙面上で作り上げたので、印材に落とし込む作業に入ります。
まずは印面を平らになるようにサンドペーパーを320番、800番、1000番と段階的に使い印面を真っ平らにしていきます。
普段の印材サイズの数倍あるので、以外に労力がいりました。
印稿をそばに置き、印稿の文字を反転させた形で印面に文字を書き入れていきます。
まずは毛針という物で文字と枠、行間などが狂わないように割付け線を引き、文字の下書きをします。毛針で書くと、光の当て方によって画像の様にシルバーにひかり文字が浮かび上がります。
下書きを終えたら筆で書いていきます。
一旦、ざっくり書き上げた後に左右対称になっているか、綺麗に曲線が出ているか、センターがズレてないかなどを見て朱墨を修正液がわりに使い上塗りして修正していきます。
これが判子の工程で印稿作製に次ぐ大きな仕事となります。これらの作業に比べると彫る作業は大した作業ではありません。確定された印面に対して綺麗に彫って上げればいいだけですから。
本日中に書き上げて、明日は粗彫りをサクサクっと終わらせて、重要な仕上げに入っていく予定でいます。