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今まで使われていたゴム印の復元

今、使っているゴム印がゴムが痛み同じ物が欲しいという相談を頂き、復元作業をしておりました。

使われているゴム印を送って頂き、私が捺し型を取って作業に入るのがベストですが、それが無理なので用紙に丁寧に捺して貰った物を送って頂きました。

送って頂いた用紙を1200dpiでスキャンして、倍寸で印刷した後に修復作業に入ります。 京が消えているので、他の鍋蓋を見たり、他の紙に薄っすらと写っている物を参考に文字を作っていきます。

ゴム印の復元作業

この時、他の職人さんによる手彫りのゴム印なので文字の癖などが自分とは全く違うのと、復元ですので文字の形を修正をしてはいけないので自分を押し殺して坦々と作業を進めていきます。

書き上げたら、再度、スキャニングして、作るゴム印の大きさに画像データを調整して版下を作ります。あとは通常通りゴム印を作れば出来上がります。

10年経つとゴムが劣化や摩耗で、再度、作り直しとなる時は版下データを保存しておりますので作り直すことができます。

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