日々のこと

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板を刻む


日曜日の講習会は通常の講習会と、石川県より刻字の先生に来て頂いての講習会が開かれたので、迷わず刻字の講習を受講しました。
刻字とは、紙に書いた文字を桂や、朴の木(ホオノキ)に貼ってノミと木槌で彫っていく物です。
板に店名などが彫られてる看板などが刻字です。

水のりを使って書いた紙を板に貼ります。その後、ノミと木槌で文字の際を垂直に打ち込みアウトラインを取ります。

アウトラインを取った後に余白をノミを斜めに打ち込んで刻していきます。
今回の材料は桂でした。かなり固い物かと思ってましたが、ノミの切れ味の良さにも助けられサクサク刻していけました。

初めに彫り方を見せて頂き、ノミの動きを真似しましたが、底の波を打つような模様が中々できません。

画像では、文字の左側が先生が彫った場所で、右側が私が彫った場所です。
ノミがえぐってる長さ、等間隔に入れてるところなど上手くいかないから面白い。

最後に金箔の貼り方でした。
金箔を貼り合せるのにカシューと言う朱色の溶剤を薄め液で溶かし薄くして塗り、その後、金箔を貼ります。 このカシューが濃ゆ過ぎたり、貼る際に強く押し過ぎたりすると朱色が浮き上がってきます。 この加減は経験で身に付けるしかないものでした。

また文字のカスレの部分は気を付けて塗らないとカスレの隙間にカシューが入っていきます。 実際の作品づくりとなると金箔を貼る作業は厄介な作業になりそうです。

刻字の一番難しいのは文字の構成と、いかに生きた文字を書くか!という事でした。
先では刻字の看板、表札なども手掛けたいと思います。